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妊娠

出産予定日の計算方法:3つの公式(例つきガイド)

出産予定日を計算する3つの方法をわかりやすく解説。LMP(最終月経)を使うネーゲレ法、受精日計算、そしてなぜ超音波検査が最も正確なのかを例とともに説明します。

Abhilasha Mishra
2025年11月3日
8 min read
医学的監修: Dr. Preeti Agarwal
出産予定日の計算方法:3つの公式(例つきガイド)

妊娠検査で陽性を見た直後、ほとんどの人が最初に思うのはこれです:
「赤ちゃんはいつ生まれるの?」

出産予定日(EDD)を知ることは、ただカレンダーに丸をつけるだけではありません。
医師が赤ちゃんの発育を追跡し、重要な検査のスケジュールを組み、妊娠経過を正しく管理するための最重要情報です。

実際に予定日に生まれる赤ちゃんは全体の約5%ですが、この“推定日”こそが妊娠全体の基準になります。

このガイドでは、出産予定日を算出する3つの主要な方法を、
例つきでわかりやすく解説し、どれが最も推奨されているのかを説明します。

Table of Contents

出産予定日(EDD)とは?

EDD(Estimated Due Date)とは、赤ちゃんが生まれると予測される日です。
「妊娠期間=40週(280日)」が基本ルール。

でも “いつから40週間?”

実は、40週のカウントは受精日ではなく
最終月経(LMP)の初日から始まります。

なぜ「受精前の2週間」も妊娠に含まれるの?

不思議に感じるかもしれませんが、医学的な計算上、妊娠には受精前の約2週間も含まれます。

  • 妊娠1〜2週: 排卵準備期。まだ妊娠していない。
  • 妊娠2〜3週: 排卵→受精。ここで赤ちゃんの発育が本格的にスタート。
  • 妊娠週数(gestational age): 医師が使う妊娠週数はLMPからカウント。
    → 赤ちゃんの実年齢(fetal age)は約2週間少ない。

多くの女性が受精日は分からなくても「最終月経日」は覚えているため、LMPが妊娠計算の世界共通の基準になっています。


Method 1: 最終月経(LMP)を使うネーゲレ法

最も一般的で伝統的な方法。
妊娠ホイールや多くの出産予定日計算ツールもこの方法が基準。

ネーゲレ法(Naegele’s Rule)の公式はこちら:

  1. 最終月経(LMP)の初日を起点にする
  2. 3か月引く
  3. 7日足す
  4. 1年足す

では例で見てみましょう。

例1:シンプルなケース

LMPが 2025年6月10日 の場合:

  1. 開始: 2025年6月10日
  2. 3か月前: 2025年3月10日
  3. 7日足す: 2025年3月17日
  4. 1年足す: 2026年3月17日

出産予定日:2026年3月17日

例2:年をまたぐケース

LMPが 2025年2月15日 の場合:

  1. 開始: 2025年2月15日
  2. 3か月前: 2024年11月15日
  3. 7日足す: 2024年11月22日
  4. 1年足す: 2025年11月22日

出産予定日:2025年11月22日

ネーゲレ法の限界

この方法は「28日周期で、14日目に排卵する」ことが前提。
周期が21日・35日など人によって違うため、実際は1週間以上ズレることも多いです。


Method 2: 受精日から計算する方法

排卵日を正確に把握している場合はこちらがより生物学的に正確。

排卵検査薬(OPK)を使っている人、基礎体温をつけている人、
あるいはIVFなどのARTの場合は受精日を特定できます。

公式は簡単:

  1. 受精日を起点にする
  2. 266日(38週)足す

→ 280日(40週)− 14日=266日で計算。

受精日が 2025年7月1日 の場合:

  1. 開始: 2025年7月1日
  2. 266日足す: 計算すると… 2026年3月14日

出産予定日:2026年3月14日

この方法の難しさ

受精日は「排卵当日」とは限りません。
精子は5日生存できるため、実際は“受精日候補”が幅広いため、正確な特定は困難です。


Method 3: 第1トリメスターの超音波検査(最も正確)

最も信頼できる“ゴールドスタンダード”。
8〜13週頃に行われる「妊娠週数診断(dating scan)」で算出。

仕組み

推測ではなく、赤ちゃんの成長から直接週数を逆算。

  • CRL(頭殿長)測定:
    頭(crown)からお尻(rump)までの長さを測定
  • なぜ正確?:
    第1トリメスターの胎児は世界中どこでも同じ速度で成長
    → ±5〜7日の誤差で正確に妊娠週数が分かる

※ 13週以降は個人差が大きくなるため精度が下がる。

LMPと超音波の予定日がズレることは?

よくあること!

  • ±5〜7日のズレ → LMP予定日を採用
  • 7〜10日以上ズレ → 超音波の予定日に変更
    (特に不規則な周期の女性の場合)

最も簡単で確実:出産予定日計算ツール

ネーゲレ法はややこしく、受精日計算は難しい。
そのため最も便利なのがオンラインの出産予定日計算機。

複雑な計算を自動で処理し、
LMP・受精日・IVFなど複数の計算方法に対応。

次のステップ:数秒で出産予定日を確認

複雑な計算は不要。
私たちの計算機はLMP・受精日・IVFに対応し、信頼できるEDDを瞬時に表示します。

今すぐ予定日を計算する


Frequently Asked Questions (FAQ)

Q: 出産予定日は途中で変わる?
A: はい、よくあります。
特に第1トリメスターの超音波後に予定日が修正されることは一般的。

Q: 生理周期が不規則な場合は?
A: LMP法は正確でないため、医師はCRL測定(第1トリメスター超音波)を基準にします。

Q: 予定日は分かっているのに、医師は「週数」で話すのはなぜ?
A: 妊娠管理は“月”ではなく“週”で行われるため。
検査やスクリーニングは特定の週数で行われるため、週数が最も重要です。

Q: 帝王切開の場合、予定日は変わる?
A: いいえ。
予定日は「赤ちゃんが40週を迎える日」。
計画帝王切開は通常39週に実施されますが、予定日自体は変わりません。


Medical Disclaimer

本記事は教育・情報提供のみを目的とし、医療アドバイスではありません。
出産予定日はあくまで推定であり、最終的な予定日は医療提供者が判断します。
妊娠に関する質問は必ず医師に相談してください。

About the Author

Abhilasha Mishra は女性の健康・妊娠・妊活に特化したライターです。
科学に基づく情報を、誰にでもわかりやすく伝えることを使命としています。

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