本当のところどうなの?生理中でも妊娠するのか徹底解説
意外と知られていない真実。生理中の妊娠リスクを科学的に解説し、「短い周期」で起こる危険なタイミングを明確にします。

結論から言うと、
生理中でも妊娠する可能性はあります。
ただし、確率は低めです。
多くの人は「生理中は安全」と考えていますが、これは 平均的な周期 を前提にした誤解。
そして多くの人が見落としているのが、精子の生存期間 という事実です。
生理期間を避妊として利用するのは医学的にリスクが高い行為です。
ここではその科学的理由、妊娠リスクが高まる具体的シナリオ、そして “周期の長さ” がなぜ極めて重要なのか を分かりやすく解説します。
目次
(自動生成)
科学的な原理:妊娠は“タイミング”で決まる
生理中でも妊娠し得る理由は、
精子の寿命 と 排卵のタイミング の2つです。
変数1:精子の長い寿命
これが最重要ポイント。
女性の体内に入った精子はすぐには死なず、条件が良ければ 最大5日間 生き続けます。
- 例: 生理5日目(出血中)に性交 → 精子は10日目まで生存可能
変数2:黄体期は一定(12〜14日)
月経周期は2つのフェーズで構成:
- 卵胞期(変動あり):生理1日目〜排卵
- 黄体期(一定):排卵〜次の生理
→ ほぼ12〜14日で固定
つまり、排卵日は
次の生理予定日の12〜14日前に必ず起こる
ということ。
高リスクのシナリオ:短い周期(21〜24日)
30〜35日の長い周期では、生理中の妊娠はほぼありえません。
排卵が遅いため、精子が先に死ぬからです。
しかし 21〜24日の短い周期 の女性は別。
● 生理中に妊娠し得る“数学的証明”
| 出来事 | 短い周期(21日) | 高リスクシナリオ |
|---|---|---|
| 生理開始 | Day 1 | 性交 |
| 生理終了 | Day 5 | Day 5(精子が体内に入る) |
| 精子の寿命 | Day 10まで | Day 10(まだ生存) |
| 排卵日 | Day 7(21 - 14 = 7) | Day 7 |
| 結論 | 精子が排卵日まで生存。 | 妊娠の可能性あり |
つまり、
短い周期の女性が「生理終わりのDay 5」に性交すると、実は“排卵直前に”性交していることになります。
最大のリスク要因:周期の長さが安定していない
最も危険なのは 周期の不規則さ。
多くの女性は「自分の周期は28日」と思い込んでいますが、実際には 25〜30日で変動 していることがよくあります。
もしあなたの周期が:
- 短い(21〜24日)
- 不規則
- 時々25日以下になる
これらが当てはまるなら、生理中を“安全日”だと思うべきではありません。
よくある質問(FAQ)
Q:生理中の妊娠確率は?
A:低いが、日数が進むごとに上昇します。
- Day 1 → ほぼ0%
- Day 5 → 約1〜3%
- Day 7〜9 → 短い周期の人は急上昇(まだ出血している人も多い)
生理終了直後が最も危険ゾーン。
Q:安全日に性交したい場合は?
完全な“安全日”は存在しません。
最も妊娠率が低いのは 黄体期(排卵後〜生理開始前)ですが、
確実に排卵が終わった証拠(BBTの上昇など)が必要。
Q:生理最終日のDay 5やDay 6に妊娠する?
はい。短い周期の人では最も起こりやすいタイミングです。
Q:生理が7日続く重いタイプでも安全?
そうとは限りません。
- Day 7に性交 → 精子はDay 12まで生存
- 26日周期なら排卵はDay 12
→ つまり 生理が長い人でも妊娠はあり得る。
Q:外出し(withdrawal)やリズム法は?
どちらも安全ではありません。
- 外出し → 失敗率高い
- リズム法 → 排卵日の変動を無視しているため失敗率高い
妊娠を避けたいなら、科学的な方法(BBT+排卵検査薬、または避妊具)が必要です。
結論: fertile window(妊娠しやすい日)を“推測”してはいけない
- 妊娠を避けたい人 → 生理期間は安全ではない
- 妊娠したい人 → fertile window は想像より早く始まる
あなたの最も早い排卵日を正しく知ることが唯一の対策です。
次のステップ:推測をやめて、正確に計算しよう
あなたの周期はあなた自身だけのもの。
排卵日とfertile windowを正確に知りたいなら、以下でチェック:
医療に関する免責事項
本記事は一般的な生殖医療の知識に基づいた教育目的の情報であり、避妊や治療の助言ではありません。妊娠を避けたい場合、必ず医師に相談し、安全で効果的な方法について指示を受けてください。
著者について
Abhilasha Mishra は女性の健康・妊活・妊娠に特化したライフトピックのライターです。複雑な医学情報を正確かつ分かりやすく伝えることを使命としています。